名僧と人物

仏教

地獄に落ちても、後悔しない——親鸞聖人と法然上人、運命の出会い(教行信証・後編)

六角堂の百日参籠、吉水への百日聴聞、「ただ念仏して弥陀にたすけられまゐらすべし」の革命性、歎異抄「だまされて地獄に落ちても後悔しない」の理性的な理由、承元の法難と流罪=逆縁まで——教行信証・後編です。
名僧と人物

人生は、渡り難い海である——親鸞聖人『教行信証』冒頭の「大船」の話

親鸞聖人『教行信証』冒頭「難思の弘誓は難度海を度する大船」を解説。人生=渡り難い海、煩悩(症状)と無明の闇(根源)の違い、愚禿と名乗った正直さ——煩悩はそのままで沈まない船という浄土真宗の核心です。
仏教

気持ちは17歳のまま、体だけが老いていく——小野小町と「老苦」の話

老いの苦しみの正体は、若い自己イメージと現実のギャップ。世界三大美女・小野小町は「花の色は移りにけりな」と美貌の無常を歌い残しました。執着の量=苦しみの量、そして老いるほど残高が増える口座の話。
仏教

イチローの名言は、積分である——「とんでもないところ」への唯一の道

「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」——イチローの名言は精神論ではなく積分(y=a∫xdt)です。同じことの繰り返し=狂気の円運動との違いは何か。円と螺旋を分ける精進の話。
仏教

心をどこにも置くな——沢庵和尚と、たくあんと、「夢」の一字。笑える名僧列伝③

たくあんの名の由来とされる沢庵和尚。紫衣事件で流罪になっても曲げなかった気骨、柳生宗矩に説いた「心をどこにも留めるな」(不動智神妙録)、そして遺言は「夢」の一字——執着の力学を剣の速度で説いた禅僧を読み解きます。
仏教

ゆるすぎる禅画と「死にとうない」——仙厓。笑える名僧列伝②

ゆるすぎる禅画で庶民に教えを届けた博多の仙厓さん。○△□は答えではなく問いを発生させる絵、臨終の「死にとうない、ほんまに」は凡夫を最期まで正直に生きた辞世——対機説法の名人を仏教で読み解きます。
仏教

かくれんぼで朝まで隠れた僧——良寛。笑える名僧列伝①

かくれんぼで朝まで隠れ、泥棒に布団を取らせて「盗人に取り残されし窓の月」と詠んだ良寛。災難の見舞い状「災難に逢う時節には〜」の本当の意味まで、無一物の豊かさを仏教で読み解く新シリーズ第1回です。
仏教

77歳の一休は、恋をした——狂雲集と森女。一休さんの笑い話・番外編

77歳の一休は盲目の旅芸人・森女に恋をし、その愛を漢詩集『狂雲集』に隠さず詠んだ——破戒か、それとも「欲を隠して聖人を演じる仏教界」への命がけの抗議か。渇愛と慈悲、煩悩具足の凡夫を仏教で読む番外編。
仏教

「心配するな、大丈夫、なんとかなる」——一休さん最後のとんち。シリーズ最終回

臨終の一休が弟子に遺した封書「困り果てたときに開けよ」。数年後開くと「心配するな、大丈夫、なんとかなる」——最後のとんちを仏教で分析。諸行無常と他力に裏付けられた、握りしめた心をほどく刃。シリーズ最終回。
仏教

人生は「一休み」である——名前に込めた歌が深すぎる。一休さんの笑い話⑤

「有漏路より無漏路へ帰る一休み 雨降らば降れ風吹かば吹け」——一休の名の由来の歌を仏教で解説。有漏路=煩悩の穢土、人生=浄土へ帰る旅の一休み。宿に執着する旅人の滑稽さと、行き先が定まった者の安心を読み解きます。