仏教は輪を廻るの教え
仏教の根幹の考えである「因果の道理」から長期的目線になると輪を廻るということになる。実はこれは、物理学的目線でも成立するんです。円運動は理想的な運動と言われますが、一方で悪用するととんでも無いことになります。詳しくは、この記事を読んでください。
世界のことわざに見る「まわる」という言葉の深い意味
「まわる」という言葉は、単なる動作だけでなく、人生・運命・因果・思考など、さまざまな意味を持ちます。
これは日本だけでなく、世界のことわざや慣用句にも共通する感覚です。
本記事では、日本と海外における「まわる」に関連する表現を比較しながら、その共通点と文化的な違いを掘り下げてみましょう。
🗾 日本の「まわる」にまつわることわざ・慣用句
◼︎ 因果応報
やったことは自分に返ってくるという仏教的な教え。まさに「巡る」「回る」因果の思想です。
◼︎ 堂々巡り
同じ議論や思考を繰り返して前に進まない状態。回っているけれど前進していないイメージ。
◼︎ 順繰り/持ち回り
役割や順番が「回ってくる」ことを意味します。仕事や責任を公平に分け合う場面でよく使われます。
◼︎ 風が吹けば桶屋が儲かる
一見無関係なことが巡り巡って意外な結果を生む。現代で言う「バタフライ効果」に近い考え方です。
🌍 海外の「まわる」に関することわざ・表現
◼︎ What goes around comes around(英語)
「巡るものは返ってくる」=因果応報。日本のことわざと非常に似ています。
◼︎ The wheel of fortune turns(英語)
運命の車輪は回り続ける=今の幸運や不運はいつか変わるという意味。
◼︎ Life comes full circle(英語)
人生は巡って元に戻ることがある、という表現。成長や因縁の再会など、感慨深い場面に使われます。
◼︎ 风水轮流转(中国語)
「風水は回り巡る」=運命の流れは誰にでもやってくる、という意味の有名な中国のことわざ。
◼︎ La roue tourne(フランス語)
直訳すると「車輪は回る」。物事や状況が変化するという意味で使われます。
🔄 「まわる」は世界共通の人生観
「まわる(回る・巡る)」という概念は、文化や言語が異なっても人間の普遍的な感覚として存在します。
運命の変化、因果の巡り、責任の順番、思考の循環。
これらを「まわる」という言葉に込めて表現するのは、世界共通の智慧と言えるでしょう。
✍️ まとめ
概念 | 日本語 | 英語表現 | 他国の例 |
---|---|---|---|
因果応報 | 因果応報 | What goes around comes around | カルマ(梵語)、风水轮流转(中国語) |
運命の変化 | 禍福はあざなえる縄のごとし | The wheel of fortune turns | La roue tourne(仏) |
無限ループ | 堂々巡り | Go around in circles | – |
順番の交代 | 順繰り・持ち回り | Take turns / Rotation | – |
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