因果の道理

仏教の根幹の考え

因果の道理といいます。因と縁がそろって果になります。自分の種まきが運命を作ります。そして、数学で表現すると、因=a+b+c・・・(以下、b、c、・・・は違う種まきなので割愛します)、縁=x、果=yとなり、y=ax ができます。そして、縁が増えるので積分するとy=1/2ax^2となり大きくなります。この後も縁が増えるとより大きくなります。

下図参照

これを自分の人生に当てはめると、

「自因自果」ということになります。「自分の人生の全ての原因は自分にある」ということです。自業自得とも言います。最近では、悪い時に使われがちですが本来は両方に使われます。仏教から来た言葉です。

善因善果:良い行いをすれば良い結果が返ってくる。

悪因悪果:悪い行いをすれば悪い結果が返ってくる。

因について

自分の行いそのものであり、善悪の方向性を決めます。数学において、因は係数aですので符号+、ーを決めるからです。自分の行い次第で、0~無限大(上限:寿命や健康、資金など)になります。自分のとの戦いなので、イメージとしては経営者やアスリートが種まきをした分それに応じた結果を得ていることでしょうか。

縁について

種をまけば、それに応じて縁がやってきます。良縁、悪縁どちらもです。良縁の場合は問題ないですが、悪縁の場合、-xが出てきて悪い結果 -y=a×(-X) になるじゃないかという意見もあるかと思いますが、-X=-1×Xなので、ー1は係数であり因aに含まれます。これは、選択したのは自分であり選んだ責任は自分にあるというです(自因自果)。自分の心の煩悩がそうさせます。「他人が悪縁を持ってきたせいだ」という考えを持ってしまいますと、これは愚痴の心(他因自果)に該当します。仏教では、他人のせいにする人(因果の道理が分からない人)をバカと言います。

・縁が来た→選択肢YES or NO →いい結果であろうと悪い結果であろうと→自因自果→これが智慧を作ります。

・縁が来た→いい結果なら自分のおかげ、悪い結果であれば他人のせい→他因自果→これが愚痴の心を作ります。

果について

種まきをしなければ結果は来ません。「果報は寝て待て」なんて言いますが、種まきをして後は時間によってそれに応じた結果が来ます。

因みに、因果の道理 y=ax を微分すると y=aとなります。ここで、縁を排除するとことの意味は、瞑想、マインドフルネスに該当すると考えられます。これらは、幸福度が上がることで有名です。

まとめ

選択肢が大事といいますが、それは「縁の選択」も自分の種まきに該当するからです(ベクトル:方向性と大きさ)。因aが自分の人生を決めるといっても過言ではありません。仏教では、最強の見方は業(因)であり最悪の敵は業(因)であるといいます。良いことしていれば良い結果が来るので、結果を考えるだけ疲れるだけです。業(因)を大事にしましょう。

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