昔の話なんですが、役に立てば良いかなと思った記事です。
学生時代に友人Sに生徒会に誘われました。その際の、友人Sと自分の考えの違いを説明していきたいと思います。
友人S「生徒会に入らない?」
自分「・・・生徒会って何するの?」
友人S「部費の使い道を決めたりするんだけど、生徒会に入れば自分の部活に部費を多く分けることができる。」
自分「うちの部活(a部)には、部費増やさなくていいや、他のところに回していいよ。今できることは部費がなくても、強くなれる方法があるし今すぐできることだから。だけど、部長が人の話を理解できないしそもそも聞くつもりもないから、辞めることを考えている。だから、他の部活(b部)に部費を多めにしていいよ。うちには、いらない、むしろ減らしていい。」
これの意味するところは、自分の部活(a部)より良いお金の使い方をしてくれる部活(b部)に渡すと言うことです。仏教では、敬田と言います。敬田とは、自分よりも使い方が上手な方に布施をすると回り回って良くなるということです。相手を選ばなければいけないんですね。
Q:使い方が上手な部活(以下:b部)に部費を多くすることでどのような変化が自分の部活(以下:a部)に返ってくるのでしょうか?焦点を当てるのは、部費と人的資源です。
A:①b部に部費を多くする→
②b部が大会で成績が伸びる→
③b部目的の入学志願者が増える→
④しかし、入学の定員数は決まっているため受験者数が増えた分だけ例年より学校の収益が増える→
⑤収益が増えれば、学校の部費への割り当てが増えるため使える部費の総金額が増える→
⑥b部目的の入部志願者は、b部に入部するがレギュラーになれないと退部する→
⑦a部含む他の部活に入っていく可能性がある(毎年繰り返せば確率は徐々に高くなる)→
⑧この入部者たちは、もともとb部目的で入部しているため身体能力が高い人たちと推測できるので、たった一人でも他の部活に入れば戦力になりやすい。特に弱小の部活では即戦力になりうる→
⑨大会で活躍する部活が増える→以後、繰り返す、、、(これは、正のサイクルになります。)
時間はすごくかかりますが、学校全体としては毎年徐々に価値を上げることができます。生徒会が正しく運用できれば貢献は大きいですよね。正しいシステムを作りましょう。
仏教では、自利利他と言います。他人の利益(りやく)が自分の利益である。
自分の部活=強い部活であれば友人Sの発言に問題はないんですが、そうでないならば部費を貪る慳貪になります。これでは、学校全体が強くならないんですね。長期的目線を持つようにしましょう。
(ちなみに、この学校の校長先生の発言ですが「優秀な生徒は勝手に育つ」と理念があるみたいです。そして、ここの先生たちはこの言葉に共感しているとのこと。←→これの意味(本心)を考えてみると「優秀な生徒は面倒を見なくていい。教育費だけもらう、その見返りに何も提供しない。この学校には育てる能力を持っている先生はいない。」という意味ですよね。つまり、無意識のテイカー(貪欲)なんです。私は、これに気付いていましたが周囲に理解してもらえませんでした。理解しているにも関わらずこの問題に対して手の内ようがないと思っていました。「この校長は相当頭悪いんだろうな。他の先生も同じだな。生徒も同じ。生徒の親御さんにこの説明してみろよ。それで納得できるわけないだろ。」と思っていました。学校を選ぶ際は、ちゃんとしっかりシステムを理解しなくてはいけないんです。システムを理解するために勉強や自分の頭で考えることが非常に大事なんです。)
仏教では、負のサイクルをやめて、正のサイクルを作ることを廃悪修善(はいあくしゅぜん)と言います。
部費は、慳貪ではなく、布施する。
他の身近な例えとして、株式投資で「S&P500」や「全世界株式(通称:オルカン)」が該当します。これらに投資することで、サービスが向上し私たちの生活も豊かになったり株式の単価が上がります。
会社でも正しいシステムを作ることが大事になります。正のサイクルを作れば、黒字になります。負のサイクルを作ってしまうと、赤字になり経営状態は悪くなっていきます。
このように、自分に良い結果が返ってきます。いずれも、お金の使い方は非常に上手です。
まとめ
生徒会なり組織は正のシステム作りを意識しましょう。短期的ではなく、長期的目線を持つことがより大きな結果になります。このシステムを作ることで自分たちが卒業しいなくなっても正しい循環が維持されます。システムを管理する人=顧問の先生に理解してもらい協力してもらいましょう。能力のない人間が生徒会(システム作り)に参加しても一定の品質は保つことができます(マニュアル作りみたいなもの)。生徒会は、部費の正のサイクルを作る、教師陣は教育の正のシステムを作る、これを意識するべきです。そうすることで、学校全体に利益がきます。
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