【問題】購入者甲(以下、甲)から商品aに値下げコメントがあり出品者乙(以下、乙)は仕事や他にやることがあるため甲の要求をそのまま受け最終的に悪い評価だけつけることにしました。甲はこの評価に納得できず自分のプロフに後日、「この評価は乙が言わないのが悪い」と記載した。値下げのコメントの内容は、37.5%引きにしてほしいというものである。甲のプロフには必読と書いてあり値下げ関係のものは記載されていない。乙のプロフには基本的に値下げはしないと記載されている。この場合を、仏教で分析せよ。
【答】
甲側の因果の道理は、37.5%引きで購入すること(因)は悪い評価を受ける(果)、ことを理解していない。値下げの相場は、10%前後といわれているため明らかに過剰である。財欲によって起きたことであり貪欲である(煩悩)。取引はスムーズに行われたが、悪い評価をうけたことに自分が原因であると理解できない(愚痴)。それにもかかわらず、その後の自分のプロフに悪い評価がついたのは「乙がコメントしないのが悪い」と記載し他人のせいにしている(名誉欲→瞋恚、愚痴)。「乙がコメントしないのが悪い」は、相手にやらせて時間を盗む行為であり、時間の偸盗罪に該当する。
甲は、自分の要求通りに取引できたにもかかわらず自分は満足いただけないご様子です。自分のプロフは読んでほしいにも拘わらず相手のプロフは読まない。それに応じた結果を理解できないということになります。煩悩(財、名誉)から瞋恚、愚痴の心が出てきて自分で自分を苦しめていたということになります。
乙側の因果の道理は、相場の価格で出品したもの(因)を要求に対して反論せずに値下げして売り悪い最終評価だけをし反発を受けた(果)。乙は「値下げ」よりも「仕事や他にやることがある」ことを優先するために要求に対し反論せずに受け入れたため、財欲と財欲等のトレードオフである。反論しないのは、時間を作るために事前にプロフに記載してあるし最終評価だけの応対だけで十分と考えていた(慢心、愚痴)。
まとめ
乙は私でありは愚痴に該当します(笑)。プロフには事前にルールは記載してあったのですが、各段階でお互いが理解できるように会話をすることでお互いが納得できたと考えます。しかし、私は会話のやり取りが面倒ですし(懈怠)他にすることがたくさんあるため、「一連の取引を相手に任せて最終評価だけしよう」と考えました。その結果、相手からの反感を買いました。そこまで、考えられないのは相手のせいにするという愚痴の心があるからです。取引を受け入れるということ自体が自分で決めた責任であるからです。
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